
野田からの卒業公演『センチメンタル・アマレット・ポジティブ』、無事終演致しました。
観に来てくださった皆様、お手伝いしてくださった皆様、そして何より、6週間私についてきてくれたQのみんな、本当にありがとうございました。
この芝居は私が高校生の時、性的な内容が省かれた脚本で、サン子役で一度やったことのあるものでした。
ですので、観ていただいた方にはわかっていただけると思いますが、サン子ちゃんが何に悩んでいたのか、当時はさっぱりわかりませんでした。なにせ、あの長台詞がまるまるカットされていたもので…
大学生になって、ふと「あの脚本が読みたい」と思い立ち、ネットで取り寄せて読んでみると、サン子ちゃんの気持ちが痛いほどわかりました。
もう一度この芝居をやりたいと思ったのはその時でした。
このお芝居の中の誰か一人でもいいから、その気持ちわかる、体験したことある、というような人がいたのなら、自身を重ねてみることができていたなら、幸いです。
彼女らが何に悩み苦しみ死を選んだのか。
それはきっと漠然とした何かで、芥川龍之介が言った「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」と似たようなものではないかと思います。
シローくんは一番繊細で、彼女らがこれからどういう道を選ぼうとしてるのか誰よりも早く気付いて、サン子が「遠いところに行きたい」という前に、チケットを渡しにきます。チケットが、シローくんの「死なないでくれ」という気持ちです。
彼は一度も「死なないでくれ」とは言いません。死ぬだろうとわかっているのに、言わないのです。
そして最後のシーン。どうなったのか、うすうす気付いているけど「もしかしたら」を捨てきれない。
そんな純粋で不器用で一生懸命な彼を、人は「マヌケ」と言います。
最後に、彼女たちは本当に死んでしまったのか、それを言及することはナンセンスだと思いますが、一つだけ言っておきたいことがあります。高校生の時、先生に教えてもらったことです。
もしかしたら、彼女たちは屋上に椅子を並べて、椅子の上から屋上の床の上に飛び降りただけかもしれない。
一回死んだことにして、翌日からまた新しい自分たちとして生きているのかもしれない。
「一回死んでみよっか」って、本当はそう云うことだったのかもしれない。
まぁでも、いずれにせよ、彼女らはそれを選んで何も後悔してなくて、希望を持って笑顔で翔んでいったのだ、ということです。
この作品が私の中でずっと引っかかっていて、こうして卒業公演で皆さんにこのお芝居を知ってもらえたように、皆さんの中でもこのお芝居がずっと残っていって、いつかどこかでふとした瞬間に彼女らのことを思いだしてもらえたら、と思います。
私は自死が悪いことだとは思いませんが、でもやっぱり生きてなきゃ何もできないですから。
「死にたい」気持ちは彼女らに託して、私はもう少し生きていようと思います。
本当に本当にありがとうございました。
脚色・演出:牧野知泉
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こんばんは。銀河微笑女です。
10月の「まとまったお金の唄」以後、脳波異常が発覚し、Qに散々迷惑をかけています。生きててごめんなさいっていうくらいなら死ねよって言われるので、生きてます。
今回の「センチメンタル・アマレット・ポジティブ」
出演します。
未だかつてない若い役に苦戦してます。
私の役は、、、レズのJCです。
正直、この役を演じるために生まれてきましたって言いたい。そんな役。言えるように、頑張ります。
Twitterにも書きましたが、感情の起伏が激しく、想像以上に体力を消耗します。
なんでしょうね。なんか、よくわかりませんね。あの時期。中学生って。
私は当時女子校で男役として生きてたから、そもそも女子中学生として生きた経験がないんです。
今なんとか女性として生きてますが、当時を思い返せば違和感があります。
ちなみに今回Wキャストで、私は桃組なんですが、ピンク組も本当に面白いです。
生きている人間が違うし、言語が違う。同じ戯曲なのに。
演出が全く異なりますので、お時間ある方はぜひ両方ご覧ください。片方のチケットの半券で、もう片方も無料でご覧いただけます。
卒業される先輩方の演技、見納めです。おそらく。
私も先輩方の高い志をしっかり吸収したいと思います。
あーーー思うことは山ほどあるのですが、ブログで語りすぎるのはナンセンスだと思うので、やめとこ。
伝えたいことは舞台上で伝えます。
ですので是非お越しいただき、感じ取ってください。何かを。
追記
QのHP、私がこっそり更新してます。こちらもご覧ください。
http://engekiq.webcrow.jp/index.html
10月の「まとまったお金の唄」以後、脳波異常が発覚し、Qに散々迷惑をかけています。生きててごめんなさいっていうくらいなら死ねよって言われるので、生きてます。
今回の「センチメンタル・アマレット・ポジティブ」
出演します。
未だかつてない若い役に苦戦してます。
私の役は、、、レズのJCです。
正直、この役を演じるために生まれてきましたって言いたい。そんな役。言えるように、頑張ります。
Twitterにも書きましたが、感情の起伏が激しく、想像以上に体力を消耗します。
なんでしょうね。なんか、よくわかりませんね。あの時期。中学生って。
私は当時女子校で男役として生きてたから、そもそも女子中学生として生きた経験がないんです。
今なんとか女性として生きてますが、当時を思い返せば違和感があります。
ちなみに今回Wキャストで、私は桃組なんですが、ピンク組も本当に面白いです。
生きている人間が違うし、言語が違う。同じ戯曲なのに。
演出が全く異なりますので、お時間ある方はぜひ両方ご覧ください。片方のチケットの半券で、もう片方も無料でご覧いただけます。
卒業される先輩方の演技、見納めです。おそらく。
私も先輩方の高い志をしっかり吸収したいと思います。
あーーー思うことは山ほどあるのですが、ブログで語りすぎるのはナンセンスだと思うので、やめとこ。
伝えたいことは舞台上で伝えます。
ですので是非お越しいただき、感じ取ってください。何かを。
追記
QのHP、私がこっそり更新してます。こちらもご覧ください。
http://engekiq.webcrow.jp/index.html

いや〜〜結構重要なことなのですが、この記事のカテゴリが、15年度センチメンタルアマレットポジティブで、16年度の間違いなのです。
最近まで15年度だったので、忘れていました。
そして今日はオーバーホールでした。今年一番の寒さだったので、とっても運が悪いなあ〜。
最近まで15年度だったので、忘れていました。
そして今日はオーバーホールでした。今年一番の寒さだったので、とっても運が悪いなあ〜。

今日はやっと稽古お休みの日でした。
ダブルキャストは私には初めての試みで、やはり今までの稽古よりも忙しい毎日です。
それぞれ、どのような仕上がりになるのかまだまだわかりませんが、楽しく頑張っています。
明日からまたがんばるぞ。
ダブルキャストは私には初めての試みで、やはり今までの稽古よりも忙しい毎日です。
それぞれ、どのような仕上がりになるのかまだまだわかりませんが、楽しく頑張っています。
明日からまたがんばるぞ。

今日は京都で初雪でした。
最近帰りの会を外ですると寒いので、小ホール横でやっています。
明日も稽古頑張ります。
最近帰りの会を外ですると寒いので、小ホール横でやっています。
明日も稽古頑張ります。