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同志社大学を中心に活動する学生劇団、演劇集団Qの日記
生きろ、生きて苦しめ
2015年06月22日 (月) | 編集 |
こんばんは。半年ぶりにQに戻ってきました。なんしーです。
1weekクリエイションの後、ドキドキぼーいずの『愛と退屈の国』という作品で演出助手を務めていました。
la merからもう半年も経ったんですね。知らなかった。

私がしばらくQの公演から席を外していた間、Qはさらなる発展を遂げていたようです。

新入生が期待に胸躍らせる初舞台、
清水邦夫作『狂人なおもて往生をとぐ ー昔、僕達は愛したー』を上演します。
エロティック・アカデミック・バイオレンス。Qらしい作品になると思っています。
演出は私、南里初陽(なんり はつひ)です。銀河微笑女は今回は出ません。

正気と狂気、善と悪、歪み。

どん底のエンターテインメントを作ります。
だって、Qは"That's entertainment!"って言っちゃってるんですもの。
思想提示でも啓蒙でもない、エンターテインメントを作ります。
喜劇か、悲劇か?喜劇でしょう、きっと。たくさん笑って、ほっこりして帰ってくださいね。


というのは半分本当で半分嘘です。
どこまでが本当で、どこまでが嘘か、劇場に確かめに来てください。無料ですし。

新入生の、汚れなき新しい身体。
先輩方と我が同期の、貫禄ある身体。
どちらも注目してください。プロでなくても、若くエネルギーある身体によって語らせています。

清水邦夫先生の戯曲が難しいので、今は皆で四苦八苦しながら読み解いています。生みの苦しみは、いつだってつらい。

ちなみに、何故「生きろ、生きて苦しめ」なのか?と問われるので答えておきます。
これは宝塚歌劇団花組 2003年シアター・ドラマシティ公演『不滅の棘』という作品中の台詞です。
カレル・チャペックというチェコの作家が書いた「マクロプロス事件」という戯曲を、男女を入れ替えて宝塚用にアレンジした作品です。
不老不死の恐ろしさをテーマにした戯曲です。娘を自殺で失った母親に、娘の兄は「早く死ね」と吐き捨てて去ろうとするのですが、母親が「誰か私を殺して」と叫ぶと、「生きろ、生きて苦しめ」と言い残し、母親の元を去るのです。
「死ね」にせよ「生きろ」にせよ、私はなんて短絡的な言葉なんだろうと思います。演劇をするのなら、そんなことをたった2、3音で言うより、身体でも言語でも他の表現により伝えることの方が価値があります。

何故、そんな軽い言葉を公演名に選んだか?

我々演劇集団Qは学生劇団です。どんなに足掻いても学生劇団という枠を超えることはできません。
どんなに頑張っても、私達は「軽薄なもの」として扱われざるを得ないのです。
ならば、その中で死ぬまで足掻きたい。
精一杯、生きて、生きて、苦しみたい。苦しんでほしい。
私はそう思ったからです。

どうぞ、生きて苦しむ私たちを、見てください。

生きろ、生きて苦しめ7月公演
「狂人なおもて往生をとぐ―昔、僕達は愛した―」
作:清水邦夫
演出:南里初陽
7/10 金 18時
/11 土 13時 18時
/12 日 13時
同志社新町別館小ホール
開場は開演の30分前
料金無料
御予約はこちら http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=3346765c0c


以上、演出の南里初陽でした。
最後まで読んでくださり、誠に有難うございます。
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