FC2ブログ
同志社大学を中心に活動する学生劇団、演劇集団Qの日記
宇宙計画から、そして
2010年11月14日 (日) | 編集 |
ごきげんよう。今回スタッフ参加の木野誠太郎です。

読んだはずの前の記事に次の書き手が書かれてなく、さっき気づきました。びっくりです。

唐突ですが、何より残酷な劇は何か、という問いかけを、僕は用意してみました。
答えははじめから用意されています。
その問に至るまでの経緯と、僕と演劇の馴れ初めについて語ろうと思います。

僕は高校時代に文芸部とラグビー部に入っていたのですが、一年の秋に創作活動に専念したくなりラグビー部を辞めました。そして文芸部で活動していました。文芸部は全国区での成績を残していて、コンクールでも俳句や短歌など様々な分野の作品を作っていました。

そんな中、脚本を書くことにも挑戦したくなり、僕は演劇部に脚本を書くために入部したのです。

脚本を書くという名目で入部したはよかったものの、活動に関わるうちになぜかスタッフの作業を手伝ったり役者をやったりと、紆余曲折を経てここに至ります。

初めて書いた脚本は『ぼくとわたしの宇宙計画』という、いわゆる青春群像SFで、いかにも高校演劇らしい、それでいてSFの要素を取り入れた感じの作品なのですが、文化祭の時間の制約で相当作品を短く直しました。

僕がその作品を書いたときの感覚は今でも覚えています。
書いていくにつれ高まっていく高揚感。書き上げたあとの達成感、そして喪失感。どれも素晴らしいものでした。
登場人物が僕に語りかけてくるようにセリフが紡がれ、展開は進んでいく。
その作品は僕の歪んだ青春を投影しつつも、ハッピーエンドにて緞帳が降りる作品でした。

今、僕は地元に帰省しています。
高校の演劇部の後輩が県大会に出場したとのことで、急遽決めたことです。

そして、舞台上の彼らは輝いていました。
おそらく、高校時代の僕か、それ以上に。
つたない劇だったけれど、それでも僕よりずっと上手く作れていました。

僕は今、僕の青春が風化しつつあることに恐怖と哀惜の念を覚えます。
そして、最も残酷な劇は、グロテスクな趣向を凝らしたものではなく、青春を描いたものだと気付かされました。
ほとばしる青春時代に僕は立ち返ることができません。
時間は逆行せず、伝えたいことを伝えられないままに、大人たちの演劇へと足を踏み入れていきます。


僕は本公演の作品に、スタッフとしてしか関わっていないのですが、演出の松田くんや上田さんが、僕の求めている、青春を彷彿とさせるような、ひたむきな作品づくりをしてくれると信じています。そして実際にやってくれると思います。

今回の上演作品のうち、ひとつが創作脚本で、ひとつは小説から書き起こしたものなので、期待せざるを得ないでしょう。

そして残った表題作『改札口』も上演することが早くに決まった作品なので準備万端です。

僕の演劇は今、ロスタイムに入っています。
僕の演劇は高校の引退公演で本当は終わっているはずでした。
しかし、引退公演は僕にとって納得のいかないものだったので、もう一度だけ、悔いの残らないようにやろうと思って、今、脚本を書いています。

以前の心を取り戻して書いているそれは、皮肉にも、青春をテーマとしています。
もし、以前のように、書くことができたのなら、僕はやりたい。そう思います。

長くなりましたが、次はブログリレー2周目、上田さんに回します。

読んでくださりありがとうございました。
それでは失礼。
スポンサーサイト




コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック